Human OSの世界には、人の中に一瞬だけ現れ、判断や行動のハンドルを握るキャラクターたちがいる。
Character File|001は、「目的と手段を入れ替えるマジシャン」。
目的と手段を入れ替えるマジシャン
分類|認知変換系キャラクター
出現場所|仕事・経営・学習・人間関係・人生設計など、ほぼどこでも
危険度|気づかないと高い
肯定的意図|目的を達成するため、目の前の行動へ集中させること
彼は、人の「目的」と「手段」を、ひそやかに入れ替える。
しかも厄介なのは、本人には、ほとんど気づかせない。
たとえば、「家を買う」という目的があったとする。
そのために、「働いて、お金を貯める」という手段を選ぶ。
ところが彼がカードを入れ替えると、
目的:働く
手段:家を買う
になってしまう。
本人は一生懸命働いている。だから、一見すると何も問題はない。むしろ社会から評価されることさえある。
でも、いつの間にか、「何のために?」だけが消えている。
彼が現れるのは、仕事だけではない。
幸せになるために貯金していたはずなのに、いつの間にか、貯金することが目的になる。
人に認められることで可能性を広げたかったはずなのに、いつの間にか、認められること自体が目的になる。
自由になるために会社をつくったはずなのに、いつの間にか、会社を維持することが目的になる。
Human OSの世界では、これを単なる「間違い」とは考えない。
なぜなら、このマジシャンにも、肯定的意図があるからだ。
目的という遠いものより、今日やるべき手段を明確にした方が、人は動きやすい。繰り返せば習慣になる。上達もする。成果も出る。
だから彼の魔法は、時には必要でもある。
問題なのは、魔法にかかったことを忘れてしまうこと。
このキャラクターの倒し方
実は、倒す必要はない。
ときどき、一枚だけカードを確認すればいい。
「これは目的? それとも手段?」
それだけでいい。カードが元に戻ることがある。
そして、「今やっていることは、何のため?」まで戻れれば、マジシャンは少し離れたところから、またこちらを見ている。
たぶん、次の入れ替えを考えながら。
TINKからひとこと
「マジシャンを追い出さなくてもいいんじゃない?」
「ただ、ときどきカードを見せてもらおうよ。」
Human OSでは、人の中に現れるこうした存在を、悪者として排除しない。
マジシャン。時間泥棒。レスキュー。ジャッジ。ロスト。信念のない能力者。WHITE、WB、BW、BB。そして、99人のTSβキャラクターたち。
彼らには、それぞれ役割がある。
大切なのは、誰がいるかではない。
今、誰が自分のハンドルを握っているのか。
これからHuman OS Logの中で、少しずつ彼らを紹介していこうと思う。
Character File|001
目的と手段を入れ替えるマジシャン
次に彼が現れるのは、たぶん、僕が「何かに一生懸命になっている時」だ。

